まえがき

「Vivliostyle で本を作ろう Vol. 4」をご覧いただきありがとうございます。Vivliostyle は、Web ページのレイアウトに用いられる CSS の技術を使い、紙のページをレイアウトする CSS 組版を実現するプロジェクトで、AGPL ライセンスのフリーソフトウェアとして公開されています。

長いものでこの合同誌シリーズも 4 作目! 早々にネタ切れになることを心配していましたが、まだまだ記事が生まれ続けていてありがたい限りです。というのも、前回の合同誌以来 Vivliostyle は立て続けに新パッケージを公開しており、それぞれを紹介するとあっという間に記事になってしまうという状態になっています。直近の Vivliostyle の動向を知らない方には、いろんな名前のリポジトリが増えてよくわからない! という人がいると思いますので、ここで現状の Vivliostyle ファミリーについて振り返ってみたいと思います。

現在公開中の Vlivliostyle 関連パッケージ変遷
現在公開中の Vlivliostyle 関連パッケージ変遷

こうしてみると、直近では Vivliostyle のコア機能よりもむしろ、Vivliostyle を使いやすくするための周辺ツールやエコシステムの構築がメインとなっていることが分かります。次回この Vivliostyle の合同誌を作る際には、このようなツール群を使って作られた CSS 組版の本についての記事を掲載してみたいですね。今回は Vivliostyle のコントリビューター以外の記事が掲載されていないのは由々しき事態だ…!

そこのあなた! 次の本は Vivliostyle で作ってみませんか?

免責

本書の内容に関して、正確性は保証できません。本書に書かれた情報を利用することで生じた結果に対して、著者はいかなる責任も負いません。
もしこの本を読んで気づいたことや感想などがありましたら、編集者 Twitter アカウント @spring_rainingharusamex.com@gmail.com 、各寄稿者へぜひご連絡ください。きっと喜んで答えてくれることと思います。

無料公開について

本書は電子版が Vivliostyle サンプルページhttps://vivliostyle.org/ja/samples/に全篇が公開されています! 実際に Vivliostyle viewer を介してブラウザの印刷機能を使うことで、今ご覧になっている紙面をそのまま PDF として保存することもできます。また、本書の CSS テーマや原稿も GitHub に公開https://github.com/spring-raining/tbf09-draftしているので、ぜひ参考にしてください。