まえがき

「Vivliostyle で本を作ろう Vol. 6」をご覧いただきありがとうございます。Vivliostyle は、Web ページのレイアウトに用いられる CSS の技術を使い、紙のページをレイアウトする CSS 組版を実現するプロジェクトで、AGPL ライセンスのフリーソフトウェアとして公開されています。この本では、Vivliostyle のユーザーや開発者が Vivliostyle をはじめとした CSS 組版にまつわる記事を集めています。

今回は、「vol. 5」の制作から一年あまり空いたこともあり、Vivliostyle ではこの間にさまざまなアップデートがありました。注目すべき変更点として、Vivliostyle.js がこれまで対応できていなかった最近の CSS の機能にサポートした点で、これにより Vivliostyle が今のブラウザの進化から取り残されていた箇所はだいぶ解消されました。この点は、本書の村上さんの記事でより詳しく紹介されています。

もしかすると、この本を読んでいる方の中には、すでに私と同じように自作のスタイルシートで本を作っている方もいるかもしれません。もしそうなら、本書を機会に一度スタイルシートを見直してみるのはどうでしょうか? 最近 Vivlostyle が対応した CSS 変数や Grid layout は特に活用しがいのある機能で、これまで表現に手間のかかったレイアウトの CSS がより簡潔に書けるようになります。この本も、このアップデートを機にスタイルシートを見直してみました。

そこのあなた! 次の本は Vivliostyle で作ってみませんか?

免責

本書の内容に関して、正確性は保証できません。本書に書かれた情報を利用することで生じた結果に対して、著者はいかなる責任も負いません。 もしこの本を読んで気づいたことや感想などがありましたら、編集者 Twitter アカウント @spring_rainingharusamex.com@gmail.com 、各寄稿者へぜひご連絡ください。きっと喜んで答えてくれることと思います。

無料公開について

本書は電子版が Vivliostyle サンプルページに全篇が公開されています! 実際に Vivliostyle viewer を介してブラウザの印刷機能を使うことで、今ご覧になっている紙面をそのまま PDF として保存もできます。また、本書の CSS テーマや原稿も GitHub に公開しているので、ぜひ参考にしてください。